千葉県流山市にある三本松古墳は流山市最大の前方後円墳です。この度、古墳が急傾斜地崩壊危険区域の頂に在り、民家が擁壁に接している事から大掛かりな造成工事が着工致しました。その際、古墳の頂上にある御稲荷様を移設してほしいという依頼を受け、移設工事を行いました。
かなり老朽化していることや、大きさ以上に重量が重いこと、また、きつい斜面の上にあるため車が入れないことで、全て手運びでの作業となりました。雨により足場も悪く緊張感を持って作業にあたりました。

▼移設前の御稲荷様。老朽化により基礎もいつ崩れてもおかしくない状態でした。

▼小さいお社は二人で、大きいお社は四人で、全て手運びでの作業となりました。ほんの少しでもバランスを崩せば大事故になりかねない状況で、全員集中して無事に移設を終えることが出来ました。

▼基礎に設置するお社の位置を正確に墨出しします。
お社の傷んでいる箇所の修復を施した後、この先永い年月問題なく耐えられるよう、確実に備え付け致しました。二つ目のお社を備え付け、無事今回の工事が終了致しました。

移設後