私たちの想い
かつて、多くのお宅に「お抱え大工」という存在がありました。
住まいの悩みを、また時には住まいに関する事以外の悩みも相談できる頼もしい存在。
それは私たち日本人が、”ものを大切にする”という事を重要視してきた証拠でもあります。
住まいに何度も手をいれながら、永く大切に暮らしていく。
その想いをお抱え大工に託し、我が家に歴史を、思い出を刻んでいきました。
国の発展と共に、建築業界では「スクラップ・アンド・ビルド」が当たり前に行われるようになり、年月の経過した家を取り壊し、大量生産・大量消費する時代に入りました。
そして、永く暮らす為に必要であった「お抱え大工」という存在が無くなっていったのです。
現代は、経済不況が続き、心痛めるニュースが飛び交い、一昔前の日本とは大分姿を変えているように思います。
建築業界においては、耐震偽装問題や頻繁に起こる悪徳リフォーム問題などで狂った歯車が、今もなお爪痕を残したまま建築業界全体の信用を取り戻せずにいるように思えます。
しかし、リフォーム技術の向上や、材料や工具などの性能の大幅な向上により、住まいを大切にするという風潮は一時期よりはるかに広がっています。
そして、私たちも日々技術の向上に努め、どんな工事においてもお客様に喜んで頂ける最良の結果を目指し努力しています。
「家に手を掛けて永く住みたいけど、どこに頼んでよいか分からない」
そんな悩みを持つ方々に、私たちを「お抱え大工」として使って頂きたい。
そして一人でも多くのご施主様に、家の素晴らしさを伝えることが出来たのならば、これ以上にない幸せです。